(公開日2024/06/22)
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耳馴染みのある「国立公園」「自然保護区」「保全地域」、あるいは世界自然遺産登録区域など、国や行政によって保護された自然環境エリアの呼称。
そのなかに、あまり耳慣れない「利用調整地区」があるのをご存じですか?
今回は、全国でもまだ2例しかないという「利用調整地区」に関する概要とそのひとつである吉野熊野国立公園大台ヶ原の「西大台」についてご紹介します。
<本編では漏れたオフショット>
奈良県大台ケ原の利用調整地区・西大台をトレッキングしたときのオフショットを10点ご紹介します
利用調整地区である西大台に入山するには
認定料の支払いと事前レクチャーの受講が義務化されています
レクチャーは大台ケ原ビジターセンターの一室で
だいたい10分ぐらいのビデオ学習が行われます
山に入る上での常識的なマナーやルールを学ぶだけですが、
改めて頭に叩き込むのは必要ですね
西大台の入口付近に建てられた「大台教会」
かつての修験者が西大台入山への安全祈願と繁栄を祈って建てたそうですが、
それがなぜ、お寺の本堂ではなく“教会”なのかはよく分かりません
西大台はなるべく自然の状態を活かして整備されているので
迷いやすいポイントが多々あります
西大台はピンクテープではなく「青」テープが目印
絶対見逃さないようにしましょう
鹿害が深刻化する大台ケ原
なので、各所にはこうした鹿侵入を防止する防護柵が置かれています
開けたら必ず扉は閉じなければなりません
倒木が多いのですが、
何だかアート作品みたいな巨大な根っこの倒木が横たわっていました
西大台のある上北山村には
「上北山温泉」と「小処温泉 (こどころおんせん)」の2つがあります
ルートの途中から小処温泉へ通じているようですね(もちろん入山チェックポイントがあります)
ちなみに、認定料を支払うと、いずれかタダで入浴できるチケット(本日限り有効)がもらえます
上北山温泉は21時までやってますが、小処温泉は18時までなので、ゆっくり入るなら上北山温泉がおすすめ
橋が工事中でしたが、
2024年6月現在はもう修復完了しているようです
見どころの一つにあった「たたら力水」と書かれたスポット
でも特に周りに湧き水が流れている風には見えず、よく分かりませんでした
それよりも、この木の幹がハレンチすぎて素通りできませんでした
(わたしの目が汚れているのでしょうか…)
前述の通り、認定料を支払うと認定証とともに上北山村の温泉に入れる入浴券がもらえます
下山したのは16時半頃だったので、営業時間が長めの「上北山温泉 薬師湯」に向かいました
近くに道の駅もあったので
平日だったからか時間的なものか、だいぶ空いてました
女湯に関しては貸切状態でした!
ギリギリまでのんびり寛がせていただきました~
いい湯でした!
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大台ヶ原に来るまで「利用調整地区」という言葉すら知らなかったのですが、
東大台をトレッキングで訪れたとき、
ビジターセンターでトイレをお借りしたついでに資料展示を見ていて
ふと視線の先にあった西大台のチラシを偶然見つけて、
いわゆる「ビビビッ」と走って、すぐに翌朝、再訪を決めました
こういう時の決断はとても早い
大台ヶ原は、記事でも触れましたが、屋久島に匹敵する雨量を誇る多雨地域
なので、晴れている日が続くこと自体、とてもラッキーなんだそうです
そして平日は当日空き枠も十分あってよかったです!
いい天気に恵まれ、ホント、楽しませていただきました
今度は夏の新緑に再訪してみたいです
おしまい